国際ロータリー第2720地区 熊本・大分

ロータリー財団奨学生中間報告 赤山紗也果(第1回)

2019年09月30日

グローバル補助金奨学生
赤山 紗也果

 

渡米

9月5日に成田空港からポートランド国際空港経由でユージーン空港に降り立ちました。空港からは長崎大学在学時に、カリフォルニア大学とのワークショップで知り合った友人ら(オレゴン大学卒、カリフォルニア州在住)が出迎えてくれ、3日間ほど、オレゴンでの生活について教えてもらいながら、買い物や銀行口座開設などをサポートしてくれました。私が所属する学部と同じ学部でそれぞれ、建築とランドスケープを学んだ二人なので、大学の先輩として学内も色々と案内してくれました。

ロータリー財団奨学生中間報告 赤山紗也果(第1回)

 

Eugene Metropolitan Rotary Clubの方のサポート

渡米後初めてお会いしたロータリアンは、Eugene MetropolitanロータリークラブのSuwanna Smithさんです。日本でもメールを通してお世話になっていたKathy Pooleさんと一緒にユージーンでの私の生活をサポートしてくださっています。

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Suwannaさんと

 

 Kathyさんはオレゴン大学の国際関係の部署で働いてらっしゃるので、大学のことも色々と教えて頂いています。Kathyさんには家探しも手伝って頂きました。日本では学生のワンルームでの一人暮らしが一般的ですが、アメリカではルームシェアをする学生も多く、家賃や備えつきの家具や設備も様々なので、土地勘もない私にとって現地の方のサポートは大変ありがたかったです。秋学期の入学に向けて多くの学生が早くから物件を探しているので、残っている物件は限られていましたが、大学のキャンパスに程近いアパートで、キッチン等が共用のベッドルームに住むことにしました。ルームメイトは3人でオレゴン大学やコミュニティカレッジの学生です。

 

 また、Kathyさんとユージーンから少し離れたところにある、Detering’s Orchardという果樹園に行きました。日本の道の駅のような場所です。道中、通ったCoburgという街にはヘーゼルナッツの木がたくさんありました。

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Detering’sOrchardにてKathyさんと

 

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2箱買った洋梨はドライフルーツにするそうです。
ハロウィンに向けてかぼちゃを売っていました。大きなものから、小さい飾り用のものまで、様々な種類があり、見ているだけでも楽しいです。

 

ユージーンの街

私がこれから3年間住む予定のユージーンという街は、緑が多い、美しい街という印象で、ロータリアンの方はもちろん、大学職員の方、カフェの店員も、とてもフレンドリーで親切です。大学のイベントでも新入生、留学生として歓迎されているように感じる場面も多く、快適な生活を送ることができそうだと期待しています。

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 気候は、湿気の多い日本に比べると乾燥していて、到着時もさほど暑くありませんでした。ただ、年間を通して曇りや雨の日が多いです。小雨程度だと少し待てば雨雲が通り過ぎることもありますが、普通の雨でも傘をさす人は少ないです。また、最近は肌寒くなっており、木々は少しずつ色づき始めています。

 

 ユージーンはオレゴン大学を中心とした大学街ということもあり、街には大学の緑のロゴ(緑と黄色が大学のカラーです)やアヒル(Duckがオレゴン大学のマスコットキャラクターです)の絵のついたTシャツや帽子を着用している人が多く、どのお店にも大学の関連グッズが売っています。

 

 また、自転車に乗る人も多く、私もSuwannaさんに譲って頂いた自転車で連日、街を散策しています。ユージーンでは自転車の盗難が非常に多いので、厳重な2重ロックが欠かせません。私もKathyさんにアドバイスをもらいながら、ロックやヘルメットを買い揃えました。

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キャンパス内の駐輪スペースにて

 

オレゴン大学への入学とオリエンテーション

 アメリカでは日本のような入学式というようなイベントはありませんが、9月20日頃からオリエンテーションがありました。大学院生や留学生向けへのものなど、いくつかのオリエンテーションに参加しました。留学生や同じ学科で新しく友人ができ、これからの学校での生活が少しずつイメージできるようになりました。オリエンテーションの後には、ウェルカムパーティーのような形でケータリングの昼食や夕食が振舞われることも多く、ハンバーガーやトルティーヤなどを楽しみました。

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オリエンテーションの様子

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 日本人は、短期で交換留学をしている学部生が多く、修士や博士課程で進学している日本人は少ないようです。

 

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Oregon Duckと。Welcome Receptionにて

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オリエンテーションで仲良くなったメンバーで、大学近くのタイ料理レストランに行きました。中国、インド、インドネシア、日本からの学生です。

 

Eugene Metropolitan Rotary Clubの会合への参加

9月中に2回、Eugene Metropolitan Rotary Clubのミーティングに参加させて頂きました。このクラブのミーティングは毎週火曜日の夕方から行われており、ダウンタウンのレストランで、夕食をとりながら行われています。皆さん、とても親切で優しく、いつも和やかな雰囲気です。スピーカーの話も毎回興味深く、ロータリークラブが世界で社会奉仕している様子内容を知り、理解するきっかけにもなっています。特に2回目に参加したミーティングでは、ユースの交換留学でアメリカの高校に通う、台湾からの留学生の発表を聞いたり、Eugene Metropolitan Rotary Clubのケニアでの活動報告を聞いたりする機会がありました。ケニアのプロジェクトでは、Eugene Metropolitan Rotary Club のケニアでのパートナーのSamuel Muhunuさん、John Muneneさんに加え、Eugene Metropolitan Rotary Clubからケニアに行かれていたGwen Meyerさんが登壇され、報告をされていました。Gwen MeyerさんはFriends of Kenya Schools and Wildlife(FKSW)というNPO団体を運営されている方で、このプロジェクトもそれに関連して行われているそうです。Eugene Metropolitan Rotary Clubのケニアでの活動は10年以上にわたって行われているそうで、ケニアのGligil Rotary ClubとNithi Rotary Clubとパートナークラブとして活動をしてきたそうです。これまでにKathyさんをはじめ、Eugene Metropolitan Rotary Clubからもケニアに視察に行かれた方も多いようで、長期間にわたる活動が結実したことを皆さん大変喜んでいらっしゃいました。

ロータリー財団奨学生中間報告 赤山紗也果(第1回)

ミーティングの様子、台湾からの留学生の発表スライドを見ている様子

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ケニアでの活動報告をしている様子

 

最後に

早いもので、渡米後からおよそ1ヶ月が経とうとしています。ロータリークラブの方々のサポートのおかげで、安心してユージーンでの生活を始めることができています。ここまで親身になって相談に乗ってくださり、支援してくださるのが本当にありがたいと思っており、感謝の気持ちでいっぱいです。Kathyさんに本当に毎日、助けてくださって感謝している旨を伝えると、それが世界のロータリーの絆であって、Kathyさんご自身が学生時代にFijiにロータリーの奨学生として留学した時に、当時の担当の方に助けられたという話を伺いました。私が何か恩返しを直接的にKathyさんにするのではなく、これから今の私と同じような状況で困っている人がいた時に、助けてあげて今後に継いでいってくれれば良いのだということを言われ、大変印象に残っています。

 

今月は、現地の生活に慣れるのに精一杯で、授業についていけるのか、など緊張や不安もありますが、一所懸命に努力し、学んでいきたいと思っています。

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