国際ロータリー第2720地区 熊本・大分

ロータリー財団奨学生中間報告 井本 望(第1回)

2023年11月16日

2022 ~ 2024年度 グローバル補助金 奨学生
井本 望

 

第1回 中間報告書(2023年9月21日 ~ 2023年10月31日)

1. 基本情報

カウンセラー(派遣側) 米澤 哲也 様(宇佐ロータリークラブ)
カウンセラー(受入側) Georgina Reed(R.C of Brighton & Hove Soiree)
教育機関 University of Sussex
専攻分野 平和構築と紛争予防

2.学業面での成果,状況,予定等

9月下旬にイギリスはブライトンに到着し、待ちに待った留学生活が始まり、早1か月が経ちました。到着後はそのまますぐに大学のキャンパス内に位置する寮に入り、新生活の立ち上げを進めるとともに、9月25日の入学日からの一週間はWelcome Weekということで、大学の図書館ツアーに参加したり、所属するSchool(グローバル・スタディーズ研究科)および学科(人類学科)のオリエンテーションに出席し、教授やコースメイトらとの顔合わせを行ったりしました。

 

私が所属する社会人類学の修士コースは今年度は13名のようで、日本からは私一人でした。現地イギリスからが7名、他6名は留学生で、内訳はノルウェー、ウズベキスタン、中国、パキスタン、バングラデシュ、日本(順不同)です。イギリス人が約半数を占めていたのは驚きでした。また、学士課程で人類学を学んだことのある人は約1/3で、多くが私と同じ初学者でした。なお、人類学科の修士2コース(社会人類学、開発人類学)を見ても、日本からは私一人でした。累計24名ほどですが、アフリカや中南米、大洋州からの留学生の在籍はありません。意外でした。

 

10月2日の週から授業が始まりました。秋学期の前半では、私は2科目の授業が入っています。いずれも必修科目で、「人類学者のように考える」および「人類学と民族誌学上の想像」です。毎週のタイムテーブルでは、水曜に前者のセミナー(ディスカッション主体)が2時間、木曜に前者の講義が2時間、金曜に後者のワークショップ(講義含む)が3時間あります。毎回の授業毎の課題(必須で読んでくる文献)の量がとても多く、各セミナーやワークショップには計100ページ程の本や学術誌の抜粋などが提示されるため、最初は大変戸惑いました。1か月が経ち、当初よりは要領が掴めてきたため、現在はそれらを上手く捌いていくためのタイム・マネジメントが課題です。また、11月は中間試験を控えているところ、健康管理に一層留意していきたいと思います。

 

3.受入ロータリーとの交流

受入クラブのメンバーの一人で、渡英前より長らくメールでやり取りしていたAnnitaさんに9月の最終週にお会いしました。大学まで車で迎えに来てくださり、お会いできた瞬間はようやくお会いできた喜びで胸が一杯になりました。大学の隣に位置する国立公園(Stanmer Park自然保護区)に連れて行ってくださり、緑溢れる公園内の静かなティー・ルームにてクリーム・ティー(アフターヌーン・ティーの一種)を一緒に楽しみました。また、後日には新生活の立ち上げのために、ブライトンの街中にある大きなショッピングセンターにもいくつか車で連れて行ってくださり、基本的な日用品やキッチン用品等を揃える上で大変助かりました。

ロータリー財団奨学生中間報告 井本 望(第1回)

Annitaとクリーム・ティー

 

10月22日(日)には近隣の3つのロータリーの地区が合同で開催する会議(合同の地区大会)が近くのEastbourneにてあり、奨学生らがステージ上で紹介される時間帯があるとのことで、ご招待を受け、参加してきました。初めて電車に乗って行きましたが、大学最寄り駅を出発するとすぐに車窓にはSouth Downs国立公園の広々とした丘陵地帯が広がり、朝からとても癒されました。会場では、3地区から約30名の奨学生が当日参加していました。アメリカ、日本、韓国からが多かった様子でした。ステージ上で一人ずつ簡単な自己紹介をした後、各地区より代表者1名が5分程のスピーチを行いました。この日、会場では受入クラブの関係者にも複数名お会いでき、ご挨拶することができました。また、同じロータリー奨学生でロンドンから参加していた方々も多く、色々とお話することができ、とても良い刺激を頂きました。

ロータリー財団奨学生中間報告 井本 望(第1回)

合同の地区大会の朝

 

ロータリー財団奨学生中間報告 井本 望(第1回)

受入クラブの方々と挨拶(Phil & Sally)

 

4.その他(留学先での出来事等)

10月29日(日)の朝、起きた時に目覚まし時計と携帯電話の時刻表示がずれていることに気付きました。目覚まし時計の方の電池が切れたのかなと思っていたところ、少しして分かったのが、その日の午前2時にイギリスのサマータイム(夏時間)が終了したから時刻がずれていた!ということでした。携帯電話は自動的にキャッチしていたようです。10月の最終日曜の早朝がサマータイムの終了時になるとのことで、時計を1時間戻した時にはちょっと得した気分になりました。また3月の最終日曜には今度は時計を1時間進める日が来るとのことですが、夏と冬とで日照時間に大きな差がある国ならではのサマータイム制度を早速直に体感し、カルチャーショックを感じた出来事となりました。

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