国際ロータリー第2720地区 熊本・大分

ロータリー財団奨学生 大学院留学後の活動報告 山崎 智美

2020年12月24日

去る、12月19日大分に於いて財団部門会議を開催。
帰国中の奨学生学友より、国連に合格し、新年(2021.1)より研修を受け、ナイジェリアに赴任する旨連絡がありましたので、会議終了後、経過報告と今後の活動について熱く語って頂きました。発表の写真と報告書を御覧下さい。

 

大学院留学後の活動報告

2017-2018 年度グローバル補助金奨学生
山崎 智美

留学期間 2017.9 ~ 2018.9
留学先 ヨーク大学(UK)
分野 平和・紛争予防/解決
代表担当者 林  明(熊本江南RC)

ロータリー財団奨学生 大学院留学後の活動報告 山崎 智美

 

私の進学したヨーク大学大学院の戦後復興学コースでは、最終学期は大学での講義の代わりに戦後復興・開発に取り組む団体や組織でのワークプレイスメントが必修となっています。このワークプレイスメントでウガンダの難民居住地区を訪れた私は、「人の移動」に関心を持つようになりました。イギリスの大学院への留学やウガンダでのワークプレイスメントなど「自発的」に移動している私に対して、ここで生活する難民の人々は、自国での紛争等から逃れるため「強制的」に移動させられていることに気づかされ、心を痛めました。

ロータリー財団奨学生 大学院留学後の活動報告 山崎 智美

 

この経験から、難民や国内避難民など強制的に移動させられた人々への支援に携わりたいと思うようになり、大学院卒業後は国際協力NGOのピースウィンズ・ジャパンに入職しました。東京事務所でケニアとウガンダ、南スーダンでの事業を約8ヶ月間担当した後、ウガンダの首都にあるカンパラ事務所に駐在し、南スーダンとウガンダ西部事業の現地調整員として主に新規事業の形成や実施中の事業の管理運営、終了した事業の報告書作成等を行っています。現在実施中の事業には、南スーダンの国内避難民キャンプおよび医療施設での新型コロナウイルス感染拡大予防支援や、ウガンダ西部でのコンゴ難民およびホストコミュニティ支援事業等があります。

2021年1月からは、外務省の委託を受けた広島平和構築人材育成センター主催のプライマリー・コースに参加し、国際移住機関(International Organization for Migration:IOM)のナイジェリア 事務所でProgram Support Officer (Peacebuilding)として勤務する予定です。プライマリー・コースは、国際機関において平和構築・開発分野でのキャリアを構築する強い意志を持った日本人(2020年度は10名)を対象に、約5週間の実践的な国内研修と、国連ボランティアとしての1年間の海外派遣を提供する研修コースです。国内研修には、10名の外国人研修員(2020年の対象国は、アフガニスタン、コンゴ民主共和国、ジブチ、エチオピア、ケニア、フィリピン、南スーダン、スリランカ、トルコ、ウガンダ)も参加し、1 日 6 時間程度の講義及びワークショップを通じて平和構築・開発を実践的に学びます。海外派遣では、合計13機関・63業種という幅広い選択肢の中から、IOMナイジェリア事務所のProgram Support Officer (Peacebuilding)のポストに応募し、先日無事に面接を通過しました。

IOMナイジェリア事務所では、2017-2018 年度グローバル補助金奨学生としてヨーク大学大学院で学ばせていただいた戦後復興学に関する知識や、国際協力NGOピースウィンズ・ジャパンでの2年間の勤務を通じて培ってきた経験を生かし、強制的に移動させられた人々や移住に関連する課題を抱え支援を必要する人々のサポートをしていきたいと思います。

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