ロータリー財団奨学生中間報告 川合 菜月(第3回)
2026年01月14日
2025 ~ 2028 グローバル補助金
奨学生 川合菜月 GG2577248
第3回 中間報告書(2025年12月1日 ~ 2025年12月31日)
1. 基本情報
| カウンセラー(派遣側) | 林 明様 R財団副部門長(熊本江南RC) |
|---|---|
| カウンセラー(受入側) | Ms Dârini Vedarattiname (Westminster International R.C President) |
| 教育機関 | London School of Hygiene and Tropical Medicine |
| 専攻分野 | Epidemiology and Population Health (母子の健康‐栄養) |
2. 学業面での成果,状況,予定等
新年あけましておめでとうございます。本年も何卒よろしくお願い申し上げます。
本稿では、2025年12月の活動についてご報告させていただきます。前回のご報告にてお伝えいたしました通り、今季(9月〜12月)における自身の目標として、「探る・繋がる・整える」の三点を掲げておりました。博士課程開始から最初の三ヶ月、また年末という節目の時期にあたり、自身の研究テーマの位置づけを明確にすることを目的として、今月は指導教官との議論を重ねてきました。その結果、研究の方向性について一定の見通しを持てる段階に至ったと感じています。博士課程開始当初は手探りの状態が続いておりましたが、現在は徐々に研究の全体像が見え始めている段階です。
こうした検討を踏まえ、12月には博士課程の学生として初めて、ネパールにて開催された国際学会に参加しました。南アジア地域では、栄養開発分野に関する国際学会が毎年年末に開催されており、私自身、専門職として同地域を訪れるのは今回が初めてでした。これまで主に関わってきた西・中央アフリカ地域とは異なる社会的・地理的背景を持つ地域での議論に触れ、多くの新たな知見を得ることができました。
例えば、山岳地帯が多く交通アクセスが困難であることが栄養状態の悪化に影響している点や、地震などの自然災害リスクの高さ、また政府機関が発信するSNS(Facebook)上の栄養情報の正確性を検証する研究、WhatsAppを活用した大学生向け栄養啓発の取り組み、さらにはフードデリバリーアプリが人々の栄養状態に与える影響に関する研究など、非常に多様なテーマが議論されていました。これらはいずれも、これまでの自身の研究対象地域とは異なる視点を与えてくれるものであり、大変刺激的で学びが多い時間でした。また、研究者のみならず博士課程学生による発表が数多く行われていた点も印象的でした。将来的に私自身も国際学会の場で研究成果を発表できるよう、今後一層研究に励んでいきたいと、改めて強く感じております。
3. 受入ロータリーとの交流
12月は、受入先であるイギリスにおいて最も重要な行事であるクリスマスを、受入ロータリークラブの皆様と共に過ごしました。コテージパイやヨークシャープディングといった英国料理が並ぶパブにて、クイズ大会やプレゼント交換などが行われ、温かい雰囲気の中で交流を深めることができました。会には他の奨学生も参加しており、学業や留学生活について意見交換を行う貴重な機会ともなりました。
また、12月中旬には、熊本ローターアクトクラブの皆様に向けて、オンラインにて講演の機会を頂戴しました。講演では、自身が地方出身としてどのような経験を積み重ね、現在の課題意識を持つに至ったか、また学生時代に意識して取り組むべき点などについてお話しさせていただきました。参加者の皆様からは多くの質問やご意見を頂き、私自身にとっても大変有意義な学びの機会となりました。このような貴重な機会を調整いただいた宮田様に、改めて心より御礼申し上げます。
4. その他(留学先での出来事等)
学業以外では、来年度の学会誌への寄稿に向けた執筆作業に取り組んでおります。学会誌への寄稿は今回が初めての経験となりますが、これまでアフリカおよびアジア地域で学んできた母子保健に関する知見を、日本の多くの方々に共有できる貴重な機会と捉え、鋭意執筆を進めております。2026年夏頃には、日本国内の書店でもお目にかけられる予定ですので、刊行の際には改めてご報告申し上げます。
イギリスでは寒さの厳しい日々が続いております。皆様におかれましても、どうぞご自愛ください。

12月初旬にネパールの首都カトマンズにて行われた国際学会の様子。

受け入れクラブとのクリスマス会。

熊本ローターアクトクラブへのオンライン講演








