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ロータリー財団奨学生中間報告 赤山紗也果(第30回)

グローバル補助金奨学生
赤山 紗也果

 

修士プロジェクト発表会

3年間のプログラムのうち、最終学期となった今学期のまとめは、修士プロジェクトの発表会でした。5月後半は特に、最後の準備や修正に追われ、6月初週に毎日数名ずつ、発表会がありました。私は6月2日に” Preserving Urban History Through the Sidewalk Stamps”というテーマで発表を行いました。ユージーンの街の歩道にある歴史的なスタンプに関する調査とその保全管理のデザインガイドラインの提案を行いました。150マイル以上の距離を歩いたり、自転車で移動したりしながら、対象地域内のスタンプを写真に収め、大きさや深さの測定をしました。今回のプロジェクトは、文化的景観の中でも小さな、そして足元にあるスタンプに焦点を当てたもので、他の同期やこれまでの先輩方のプロジェクトに比べると非常に小さなスケールのものを少しディープに見たようなものでした。他の同期らの発表と聞き比べると、ランドスケープの分野の広さを改めて感じました。修士プロジェクトの完全版(PDF)は大学のscholar’s bankに載るはずですが、まだ載っていないので、自分のサイトにスクリプトと共に上げました。英語版にはなりますが、プロジェクトの詳細はこちらからご高覧頂ければ幸いです(スマホ用ページは作成が追いついていないため、ぜひPC・タブレットから閲覧して頂ければと思います)。

https://dinosaursazu.wixsite.com/sayaka-akayama/preserving-urban-history-through-sidewalk-stamps

 

プレゼンテーション当日には、Eugene Metro RCのキャシーさんも見に来てくださいました。対面形式でのプレゼンテーションと質疑応答でしたが、ズームも繋いだので、日本にいる両親を呼ぶこともできました。このプロジェクトとプレゼンテーションが3年間の集大成となり、プレッシャーもありましたが、プレゼンテーションの会場では、非常にありがたいコメントや建設的な議論につながったほか、同期からも嬉しい言葉をもらえ、好評だったように思います。

ロータリー財団奨学生中間報告 赤山紗也果(第30回)

 

卒業式

6月13日に卒業式がありました。前日には、同期の実家での卒業パーティーと学科主催の卒業パーティーがありました。同期や先生方の多くに会える機会としては最後だったので、少しさみしくもありましたが、3年間のプログラムを終えての卒業は達成感もありました。

ロータリー財団奨学生中間報告 赤山紗也果(第30回)

学部長と学科長からディプロマを貰っている様子

 

ロータリー財団奨学生中間報告 赤山紗也果(第30回)

修士プロジェクトのアドバイザーだった先生と。

 

ロータリー財団奨学生中間報告 赤山紗也果(第30回)

同期との卒業パーティーにて

 

Eugene Metro RCの例会でのプレゼンテーション

6月28日にはEugene Metro RCのゲストスピーカーとして例会に呼んで頂き、三年間の修士課程およびオレゴンでの生活、今後の予定についてお話させて頂きました。三年間を振り返ると、渡米直後は慣れないことも多く、毎日スタジオ等の課題に追われていた日々や、3ターム目にはコロナ禍が発生し、完全にオンライン授業となったこと、BLM問題や山火事が起きたこと、ロータリークラブとのランドスケーププロジェクト等、たくさんのことを想い起しました。コロナ禍の中で、三年間、帰国しないという選択をし、オレゴンにとどまる決心ができたのは、こちらのロータリーの皆さんがいつも気にかけてくださり、サポートしてくださる環境があったからだと本当に感謝の気持ちでいっぱいでしたので、今回、ゲストスピーカーとしてその想いを伝えられる場を設けて頂いたのは非常にありがたかったです。さらに、Eugene Metro RCの皆さんから、Paul Harris Felloのピンを頂きました。このピンは通常、ロータリアンの方の寄付とともに贈与されるものだそうですが、今回は、キャシーさんの計らいでクラブの皆さんから栄誉として頂けることになり、大変光栄でした。

ロータリー財団奨学生中間報告 赤山紗也果(第30回)

 

今後の私の進路としましては、夏季の一時帰国後、米国内の就職を目指しており、現在、就職活動中です。また、渡米前の母校である長崎大学の博士後期課程へ進学しており、研究を始めております。将来的にランドスケープ・デザイナーもしくはランドスケープ・アーキテクトとして実務と学術の両面から社会に貢献できるよう、励んでいきたいと思っています。そしてすぐにとはいかないかもしれませんが、ロータリークラブの皆様に恩返しできるように頑張っていきたいと思います。最後になりましたが、この三年間のオレゴン大学での修士課程を終えられたのは、ロータリークラブの皆様のご支援と温かいご声援のおかげです。改めて心より感謝申し上げます。本当にありがとうございました。