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ロータリークラブの真髄「高校模擬面接」(西天草RC)

西天草ロータリークラブ
職業奉仕委員会 平井 建治

 

「第11回模擬面接」は平成26年9月10日に熊本県立苓洋高校で開催した。西天草ロータリークラブと熊本県立苓洋高校の共催。就職希望苓洋高校3年生23人、ロータリアン面接官13人、面接立会教諭8人の総勢44人参加。

 

 開会式では共催代表挨拶、自己紹介、日程・実施要項説明に続き、「個人面接かグループ面接にするか」、「違反質問したらだめか」、「生徒の入室方法はどうするか」など打合せ会。模擬面接は6会場で開始。

 

 ネクタイ姿で威厳のあるロータリアン面接官が、「わが社を希望した理由は」、「得意な科目は」など質問を浴びせ、時には「家族構成は」と違反質問して生徒を動揺させる心理作戦も。

 

 面接官と担当教諭が、生徒の態度・服装・言葉使いなどを「面接シート」に細かくチェック。廊下で待機する生徒は、汗を拭いたりそわそわして緊張を隠し切れない様子。

 

 最後は校長室での反省会。「マニュアル通りの質問にはきちんと答えるが、違った質問をすると答えに窮していた」、「自分に合った会社とか忍耐力に自信があるだけの発言より、もっと具体的な理由が欲しい」、「下着の色がシャツから見えないように」、「下手でも良いから自分の言葉で話して欲しい」など、ロータリアンが助言した。

 

 海洋開発科、水産食品科のある同高生徒は、船舶および食品会社を初め、建設、医療福祉、小売業界などを就職希望。

 

 なお、面接官を務めたロータリアンは、地方銀行や信用金庫支店長、電力会社発電所長、保育園長、地場企業社長など。

 

 辺境の小規模ロータリークラブと旧水産高校を前身とする実業高校の「模擬面接」は、ロータリークラブの真髄である職業奉仕を遺憾なく発揮させている。

 

ロータリークラブの真髄「高校模擬面接」(西天草RC)

写真説明文

第4班は、北海道や東日本の船舶会社(水産漁業・海運貨物)を希望する、難関の3級海技士免許を取得した生徒が臨んだ。
ロータリアン面接官の肥後銀行富岡支店長と有限会社・坂西商店社長が、「船乗りを希望する理由は何か」、「学校実習船ではどのような乗船体験をしたのか」などの質問を行った。